館長だより

特殊伐採と原木椎茸収穫体験

12月に入り、めっきり寒くなり、曇りの日も多くなってきました。遠足シーズンも終わり、平日も休日もゆったりと滞在して遊んでくださっています。館内も、クリスマスバージョンになってきました。こんな時こそ、天候や気温に関係なく遊んでいただける当館へおいでください。

遠足で来館された宍喰小学校の子どもたちからお礼の手紙が届きました。エントランスに掲示しています。ありがとうございました。また、新らしい「グッド・トイ2024」で遊んでいる子どもたちも増えてきました。子どもたちの経験が豊かに広がることを願っています。

さて、当館では南部総合県民局や那賀地域林業担い手対策協議会のご支援、ご協力をいただきながら、町内の小学生を対象にさまざま体験学習を行っています。その中から、二つご紹介します。

一つめは、「特殊伐採・ツリークライミング」です。館内の「林業ひろば」での「木を切る体験」の本物バージョンです。11月14日に、あいあいランドの裏山で行い、相生小学校5年生が体験しました。まず、地元の林業家の方が専用のロープを使って木に登りながら、小型のチェーンソーで枝葉を伐採する作業を実演しました。その後、子どもたちは木の枝につるされたロープを使って自力で登ったり、木のブランコにぶら下がったりして、作業の一部を体験しました。「高いところでも、スイスイと作業するのがかっこよかった」「自分で登るのは力がいったけど、上に登れてうれしかった。」「ブランコはとっても気持ちよかった。」と嬉しそうな子どもたち。この様子は、徳島新聞でも紹介されました。

二つめは、「原木椎茸収穫体験」です。館内での「しゅうかくの山」での「きのこがり」の本物バージョンです。12月2日に、那賀町平野の原農園で行い、鷲敷小学校5年生が体験しました。原木椎茸作りに取り組んでいる原さんから、自分の畑で育てているクヌギの原木に椎茸菌を植え付け、温度や水の管理をしながら育てている現場を見せていただきました。そして、いよいよ収穫。大きく育った椎茸を原木からもぎとっていきました。肉厚で味も良く、鮮度が落ちない原木椎茸ですが、最近は生産者が少なくなり、市場の流通が少なくなっていると伺いました。後継者を探しているとのことです。相生小学校も地域遠足で、この体験をしました。学校や家でしいたけの調理した子どもたち。椎茸が苦手な子も、「おいしい。」と言って完食し、原さんも喜ばれていました。

来年度以降も、これらの体験学習は続けていく予定です。対象は町内だけでなく、町外やおもちゃ美術館に来館した子どもたちにも広げていけたらと考えています。山や森林の豊かさや恵み、林業の仕事を知っていただく体験学習を、今後も行ってまいります。

さて、1日には、初めてのワークショップ「フェルトでお気に入りのポシェットを作ろう」を開催しました。お子さんも大人の方も、工夫を凝らして、時間をかけてオンリーワンのポシェットを作っていました。明日8日(日)は、「ヒラリンとヨッシーのバルーンアート」で、クリスマス飾りになる動物のアートを参加費200円で作ります。また14日(土)は、ニュースポーツの「ミニモルック体験会」。15日(日)はクリスマスにちなんだ「おはなし会」で、いずれも無料です。どしどしご参加ください。詳細は、那賀町山のおもちゃ美術館(0886-63-8110)まで、お問い合わせください。