館長だより No. 85 7月の木育授業その2「むすんで・つないで」
2026.08.02
相生小学校は、令和9年度県小学校図工教育研究大会会場校となっており、少しづつ授業研究が始まっています。今回は、私が4年生で図工の授業を行いました、その概要をお知らせします。
◎相生小4年図工「むすんで・つないで」<7月8日(水)>
〇ねらい ・枝を集めながら移動し、樹種や特徴を知り、興味をもつ。
・表したいことを考えながら、枝を結んだりつないだりして、場所の変化を楽しむ。
〇授業の流れ
①あいあいらんど東公園を移動しながら、枝などの材料を集め、木の名前や特徴を知る。
②森林工房前ひろばで、大きなクスノキや入口の梁などに展示するイメージを共有しながら、枝を切ったり結んだりつないだりして、作品を作る。
③全員の作品を鑑賞し、自分の作品の工夫した点や友達の作品のよいところなどを発表しあう。
〇子どもたちの反応
・枝集めから制作まで、どの子も意欲的に取り組み、互いにアドバイスしたり、友だちの作品を参考にしたりしながら、作っていた。樹種や木の実にも興味を持ち、さまざまな大きさや形の枝を集めていた。自分で持てる大きさの木を集めて運んだが、大きすぎる枝はスタッフやおもちゃ学芸員さんに切ってもらった。
・個人製作が基本だったが、相談しながらグループで作ったり、隣り合わせに作った作品を一緒にしたりして、大がかりな作品を作っていた。
・うまくできなかったり、落ち込んでいたりする子もいたが、先生やスタッフ、おもちゃ学芸員さんの声かけや支援によって、自分なりの作品を、全員が作ることができた。
・最後の感想発表では、すべての児童が自分の作品のいいところを発表し、友達の作品のいいところにもよく気づいていた。
〇授業者の振り返り
・事前に設置した「木のプレート」を示しながら、主だった樹種の紹介ができたのはよかった。さらに設置する木のプレートを増やしていきたい。
・急遽、制作場所を工房内から工房前ひろばにしたが、開放的な雰囲気で、すぐに展示場所に行けることで、作りながらイメージを膨らませて、次の作業に移ることができていた。
・スタッフや先生だけでなく、おもちゃ学芸員さんら3名が子どもの活動を支援し、枝を結んだり切ったりしてくださったのは、とてもよかった。
・剪定ばさみや枝切のこの用意、ビニルタイや麻ひもを事前に切っておく等、道具や消耗品は、入念な準備をしたい。
・全員が自分や友だちのいいところを言えており、子どもたちの満足度が高かったことがわかる。自然とグループになって作ったり、初めに作っていた作品を近くの4人で合わせてダイナミックな作品にしたり、自分のイメージに沿って1人でじっくりと仕上げたりしており、子どもの発想の豊かさに感心した。
・おもちゃ学芸員さんからも、「遠くからきてよかった。子どもたちが可愛かった。」「楽しくふれあえた。また参加したい。」「子どもによって、どこまで手伝っていいのか難しい。」とのお話をいただいた。
・ほぼ時間どおりに活動できたが、最後に「那賀町の森林や林業」について、少しでも話せたらよかった。
・今回の活動の充実は、自然環境と豊富な材料、支援の人材のたまものであり、当館ならでは授業ができた。
私自身、写生以外で、野外で図工の授業を行うのは初めてで、正直ドキドキしていたのですが、そんな不安は吹っ飛びました。緑あふれる環境で、子どもたちの豊かな発想とあふれる意欲に力をもらいながら、あっという間の1時間でした。自分で集めた枝、開放的な空間、優しい仲間、支えてくださるおもちゃ学芸員さん、すべての条件がそろい、個性あふれるダイナミックな作品群ができあがりました。現役の時に。こんな授業をもっとしたらよかったなあと思っています、この実践を、当館での木育活動の充実につなげていきます。











